ハムスターを飼いたいと思っている人は、実は多いのではないでしょうか?愛くるしいお顔や俊敏な動き、少しドジっぽい動きがとっても可愛いですよね。
でも、飼うためにはある程度の準備と知識が必要です。
そこで、今回はこれからハムスターを飼おう、もしくは飼ったばかりの人へ知ってほしい基本的なノウハウをお教えいたします。
ハムスターと一言で言っても、何種類もいるのでショップに行って悩んでしまうかもしれません。まずは、人気の品種とその特性を覚えておくといいでしょう。
ゴールデンハムスターはハムスターの代表と言っても過言ではないほどポピュラーな品種です。白と茶色のまだらが一般的ですが、ゴールデンハムスターの中にもクリーム色をしたキンクマやアイボリー、ホワイトなど種類が分かれるので、実際に見てお気に入りの子を見つけてみてください。
体長は13㎝から18㎝ほどで、ハムスターの中でも大きいサイズ。
性格は穏やかで人懐っこいため、初心者でも買いやすい種類です。
ジャンガリアンもハムスターの中では1位2位の人気を争う品種ですね。グレーに黒のラインが入ったカラーが一般的ですが、最近ではパールドワーフ(白)やサファイヤブルー(青みがかったグレー)も人気です。
体長は8㎝ぐらいでゴールデンハムスターに比べると小ぶりサイズ。ジャンガリアンも比較的人に懐きやすく、おっとりした性格なので飼いやすいです。
ロボロフスキーは体長5㎝ほどで、ハムスターの中でも特に小さい品種になります。頭から背中にかけてクリーム色や茶色のカラーになっていて、お顔もとっても愛らしいです。
ただ、ロボロフスキーはとっても臆病なため、人に懐きにくいと言われています。観賞用ペットとして満足する方にはおすすめですが、できれば触れ合いたいと考えている人にはおすすめしません。
飼い方によっては懐く場合もあるようなので、上級者向けだと言えるでしょう。
好みの品種が決まったら、ショップに行く前にハムスターを迎え入れる準備をしておきましょう。ペットショップで全て揃えてもいいですが、ショップが遠い場合や頻繁に行けない場合、近くのホームセンターなどで手に入るものや通販で購入できるものに決めておくのがおすすめです!
私の場合、ペットショップで全て購入しましたが、結果的に当初買った物はほとんど使ってません。ハムスターが大きくなって、サイズが合わなくなったり先輩方に聞いて、より良い物に変えていった結果、2倍近くのお金がかかりました…
https://twitter.com/suzutanii/status/1264083734208249856
まず最初に準備すべきものはハムスターのお家、すなわちケージですね。ハムスターが常に生活するスペースとなりますので、ケージは必ず揃えましょう。ガラスタイプの水槽や、ハムスター専用のケージ、金網タイプなどいろんな種類がありますが、実際のところ素材はそれほどこだわる必要はありません。しいて言うなら、金網タイプは避けたほうがいいかも…ハムスターが噛んでしまう恐れがあります。
人によっては衣装ケースなどを使用することもあるようです。
初心者さんには、ハムスター専用のハウスがおすすめです!ただし、3階建てのような高さのあるケージは落下の恐れがあるので、1~2階タイプのものが無難ですね。
こちらのクリアタイプのケージはシンプルですが、サイズも丁度良くて、なにより中が良く見えるのでおすすめ!
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価格:5,065円 |
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ハムスター ケージ GEX グラスハーモニー450プラス(サイズ:幅46.8x奥行31x高さ28.2cm) 価格:4,900円 |
ハムスターの床材は、人間で言う絨毯のような役割。ハムスターは潜るのが大好きなので、床材も必須アイテムです。特に寒い冬などは暖房代わりにもなります。
床材の種類としては、広葉樹や針葉樹を使用した木くずのウッドチップと紙タイプのペーパーチップが一般的です。初心者さんにおすすめしたいのはペーパーチップ。
ウッドチップはハムスターによってはアレルギーを起こしてしまう恐れがあります。その点、紙製品はアレルギーのリスクが少ないですし、汚れが目立つためお掃除もしやすいというメリットがあります。
中でもおすすめの床材はこちら!
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三晃商会 SANKO ケアペーパー 4.5L 3袋 ハムスター 床材 ハリネズミ 関東当日便 価格:1,694円 |
ケアペーパーは紙をギュッと凝縮させたような床材になっており、ハムスターが自分でほぐすとふわふわのクッションのような触感になります。ペーパーチップの中では比較的高価な部類に入りますが、小さなほこりも出にくいので使いやすいです。
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ハビんぐ 柔ごこち。400g/床床材 敷材 巣材 マット パルプ 小動物 ハムスター ハリネズミ ジェックス GEX 価格:1,080円 |
こちらの柔ごこち。もおすすめ!とにかく手触りが良くて、ハムスターもきっと気持ちいいはず。ケアペーパーと比べると、少々ほこりが気になります。また、時間が経つとふんわり感がなくなってしまうので、ふんわり感を重視するなら梅雨などの湿気が多い時期はおすすめしません。
https://twitter.com/hamham_don/status/1230092599370764290
巣箱は、人間で言う寝室のような役割をします。ハムスターは暗くて狭いところを好むため、必ず隠れられる場所として、巣箱を用意してあげるようにしましょう。人間だって、常に人の目にさらされるところにいては、落ち着かないですよね。
個人的には、最初は底がないタイプの巣箱をおすすめします。ハムスターはおしっこをする場所を覚えるのですが、最初に底ありタイプの巣箱でおしっこをしてしまうと、匂いでそこがトイレだと勘違いしてしまうからです。
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価格:302円 |
こちらのような底なしタイプを置いておけば、万が一寝床でおしっこをしてしまっても掃除することができますので、初心者さんにおすすめです!
https://twitter.com/monaca0381/status/1262738689198718979
まず、給水器ですが、給水器はケージのタイプによって備え付けられる形が違うので注意しましょう。買ったもののどこにも付けられなかった…ということにならないように!(私はこれで失敗しました)
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吸水器 タイニ80cc/給水器 ウォーターボトル 吸盤 ケース 水槽 ハムスター PET NEED 価格:871円 |
吸盤で内側から設置できるタイプです。吸盤がきちんとくっつく素材(プラスチックやガラス)などであれば、どこにでも取り付けられるので便利です。また、ハムスターの種類や大きさによって高さを調整できるところも◎
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[三晃商会]陶器製のハムスター用置き型給水器ハッピーサーバー 価格:1,340円 |
このような置き型給水器もあります。このタイプだったら、どんなケージでもスペースさえあれば問題ありません。ただし、どうしても場所を取ってしまうので、ハムスターに対してケージが小さい場合などは避けた方がいいでしょう。
昨日、仕事帰り。
堀川丸太町のコジマに寄って、ハムスター用のトイレ砂と浴び砂を購入。
そろそろ暑くなって来たので冷感グッズも考えなきゃな。#ハムスター #ハムスター好きと繋がりたい pic.twitter.com/PhBVOO5Ujr— 嵯峨シモン (@crazy_cmon) May 18, 2020
ハムスターは砂遊びが大好きです。砂場があるとひっくり返ってわしゃわしゃする可愛い姿も見られますよ。砂は、通常の砂とトイレ用の砂があります。トイレ用の砂はおしっこをすると固まるので、掃除がしやすいですね。ですが、ハムスターが口にしてしまうと、体内で固まってしまう恐れもありますので、個人的には普通の砂をトイレにして、こまめに交換するのがおすすめです。
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三晃商会 SANKO バスサンド ハムスター用砂浴び砂 1kg お一人様11点限り 関東当日便 価格:255円 |
わが家のハムスターはこちらの砂で気持ち良さそうに遊んでいます。砂遊びはハムスターにとってストレス解消方法のひとつでもあります。また、体を綺麗にしてくれる役割もあるので、常に用意しておく必要はありませんが、定期的に遊ばせてあげましょう。
ハムスターを迎え入れるうえで必須のアイテムは、ご飯ですね。ご飯はハムスターを購入するショップで買うことをおすすめします。最初はハムスターがこれまで(ショップで)食べていたご飯を与えるのがいいでしょう。そこから少しづつ自分でチョイスしたものに変更していきましょう。
急にご飯が変わってしまうと、体調を崩したり食べなくなってしまう可能性もありますので、気を付けてくださいね。
ここまでご紹介した内容に沿って準備していただければ、いつでもハムスターを迎え入れられます。ですが、お迎えしたあとにも気を付けないといけないことがあるので、以下の点に注意してください。
ハムスターはストレスに弱い生き物。あまり構いすぎたり触りすぎると大きなストレスになります。
特にお迎えしたばかりの時期は注意が必要です。まず、家に来て1週間は餌やりだけに専念し、触るのはもちろん、ケージを覗きすぎるのも控えておきましょう。ハムスターは環境が変わるだけでもストレスになるので、まずはお家の環境に慣れさせる必要があります。
最初から人の手を怖がらない子もいますが、それでも1週間程度は過度に構いすぎないようにしてください。
こうやって見ると。ハムスターを飼うのは簡単そうで、いろいろ難しいんです。特に注意したいのが、飼育環境の気温の変化です。寒さにも弱く暑さにも弱いハムスターが過ごしやすい気温は20℃~25℃程度。
夏はしっかり暑さ対策をしましょう。ひんやりアルミシートや大理石、冷房などでの対策が一般的です。
冬は反対に気温が下がりすぎないように注意。小動物用のヒーターや暖房で対策しましょう。寒すぎると、ハムスターが冬眠してしまいます。そうなると、そのまま死に至ることもあるので、冬場の夜間~朝方は特に注意してください。
体が小さい分、体調の変化にもとても弱いです。さらに、ハムスターは自分が弱っているところを見せません。弱っている姿を見せてしまっては、自然界では餌食になってしまうからです。
急にご飯を食べなくなったり、巣箱から出てこなくなったり、下痢ぎみだったり…とにかくいつもと違うな…と感じたら、すぐに病院に連れていってあげてください。放置しておくと、場合によっては短期間で命を失ってしまう可能性もあります。
私がハムスターを購入した際、ショップの店員さんに「脱走したら見つからないと思ったほうがいいです」と言われました。ハムスターはよく脱走をするという話を聞きますが、これは本当でどんなに対策をしていても思わぬところから逃げ出してしまうことがあります。出入口は高さがあるからと安心していたら、回し車に上って上から脱走したなんて話は日常茶飯事!
家の中には電気コードや人間の出入りなど、さまざまな危険が潜んでいます。しっかり脱走対策をしましょう。
とは言え、脱走に興味のない子もいるみたいです。外に恐怖を感じている場合もありますが、それだけ自分のお部屋(ケージ内)が気に入っているということですね。ちなみに、わが家のハムスターはこのタイプで、外に出してもちょこっと歩き周ったら、そそくさと自分のお部屋に帰っていきます。
ペットが欲しい!と思うのは人間の願望です。ハムスターは犬や猫のように人間に懐くことはありません。(懐くより慣れるという表現が正しいでしょう)そのため、飼ってみたものの全然懐いてくれなくて楽しくない!と感じてしまう人もいるかも。慣れてくると、指をぺろぺろしたり呼んだら反応してくれるようになる子もいるので、根気よく育ててあげましょう!
ペットを飼うということは共存するということです。自分だけの楽しみを優先させるのではなく、ハムスターに合わせた環境を用意してあげてください。ペットがストレスなく生活できる環境を用意してあげるのが、飼い主の務めなのです。